名古屋市で、親族などの身寄りがなく死亡した13人の遺体が、最長3年4か月にわたって火葬が行われず放置されていたことがわかりました。

 火葬されずに放置されていたのは、2018年5月から2021年3月までに死亡が判明した男女13人です。

 名古屋市では亡くなった人に身寄りがない場合、手続きの上、区役所が火葬するよう定めていますが、昭和区・熱田区・中川区では遺体が葬儀業者で冷凍保管されたままになっていました。

 13人の中には、最長でおよそ3年4か月放置されていたケースもあったということです。

 このほか、遺族への連絡が途中で止まっていたり、手続き自体を始めていなかったりしたケースも6件明らかになっています。

 担当の区役所職員らは市の聞き取りに対し、「普段の業務に忙殺されて後回しにしてしまった」などと話していて、名古屋市は1年以上放置されていた9件を担当していた職員ら15人を、18日付けで懲戒処分としました。