岐阜市の長良川鵜飼に「高級観覧船」が登場します。料金は通常の3倍です。

 23日、関係者に向けて初めてお披露目された「高級観覧船」。長良川鵜飼の観覧船43隻のうち3隻を改造し、美濃和紙をイメージした「白月」、かがり火をモチーフにした「花篝」、天窓付きで川面の色などをイメージした「藍山」と、船ごとにテーマカラーが異なります。

(リポート)
「座敷ではなくソファー席になっているので、年配の方でも少ない負担で鵜飼を楽しむことができます」

 船内は座敷ではなく、靴を履いたまま上がれるソファー席。さらに定員は10人から15人と同じ大きさの船の半分で、ゆったりと座ることができます。

 また、明るさが調整できる間接照明で船内を優しく照らし、幻想的な雰囲気を醸し出します。

 長良川鵜飼は、新型コロナの感染拡大により去年は運航日数67日、乗客およそ1万4000人といずれも過去最少を記録。収支の改善を図るため、富裕層や外国人客を取り込む狙いです。

 料金は15人乗りの「高級船」で13万4100円。これは通常の貸切船のおよそ3倍です。

 食事はこれまでと同じく持ち込みですが、ホテルや旅館によっては鮎の塩焼きや飛騨牛を使った懐石料理を高級船で楽しめる専用のプランもあります。

鵜飼観覧船事務局の事務局長:
「鵜飼観覧船事業を取り巻く環境は厳しい状況でございます。より多くの方にいろんな場面でご利用いただければなと思います」

 鵜飼の「高級観覧船」は、今年5月の開幕から運航が始まります。