コロナ禍でオンラインの活用が広がっています。幼稚園が休園や登園自粛となる中、年に一度の発表会に向けてオンラインで頑張ってきた園児たちもいます、本番はどんな様子だったんでしょうか。

 愛知県豊明市の名古屋短期大学付属幼稚園。先生たちがパソコンを覗き込んでいます。

 画面の向こうにいるのは園児達。自宅から参加する「オンライン保育」が行われていました。

 この幼稚園では、園児や職員の感染が判明し、1月下旬から2週間臨時休園に。その後は感染対策として、登園は週に3日だけ。木曜日・金曜日は登園自粛とし、自宅でもできるなぞなぞやダンスなどで、オンライン保育を続けてきました。

休園が明けても「オンライン」を続けるのには、理由がありました。

名古屋短期大学付属幼稚園の園長:
「大切な生活発表会、これを何とかできるようにしておきたい」

 年に一度の「生活発表会」。子供たちにとって大切なイベントを無事開催するためです。園児たちはオンラインでも踊りを練習してきました。

 26日の発表会当日。登園自粛日を設けてから実に3週間、園内で感染が広がることもなく、無事に迎えることができました。

 本番当日も感染対策を徹底。園児は一斉にではなく出番に合わせて登園し、発表の時間までは保護者はクラス毎に分かれて別室で待機しました。

 休園などもあり、準備に充てたのはわずか9日間。感染対策のため、歌は最小限のセリフに変え、音楽に合わせたダンスでの表現を取り入れるなど、工夫を凝らした発表会となりました。

保護者:
「すごく楽しい劇を見せてもらえました。年長さん最後なので、すごくよかったです。ちょっとうるっときました」

別の保護者:
「子供が一生懸命やれているところが見られて、とてもうれしいと思います」

 コロナで制限がつきまとう幼稚園生活になっていますが、園児と保護者にとって大切な1日になりました。

名古屋短期大学付属幼稚園の園長:
「子供たちの方から『絶対やりたい』という声がありましたし、対策をとればコロナの下でもちゃんと教育活動を継続できるんじゃないかな、そんなことを感じさせられました」