
ロシアによるウクライナ侵攻では、現地で民間人にも多くの被害が出ています。日本でも支援の動きが活発化していて、名古屋のベンチャー企業も支援に乗り出しました。
激しく走る閃光…。ウクライナにある国内最大級の原子力発電所に向けたロシア軍の砲撃です。軍事侵攻から1週間以上が過ぎましたが攻撃は緩まず、人道的な悲劇が鮮明となっています。
被災地への災害支援などを行う名古屋・西区のベンチャー企業「コケナワ」。
作業しているのは社員やボランティア。この会社が販売する災害用トイレを、支援物資としてウクライナに送るための準備作業に追われていました。4日中に6000個を国際便で発送する予定です。
コケナワの社長:
「知人を経由してウクライナ大使館の関係者さまと接点がありまして『力になってもらえないか』と要請を受けたものですから。私にできる事を実際にさせていただきたいなと」
その時に受け取ったリストには、衣服やブランケット、生理用品にマスク、車にタブレットなど様々なものが書かれていました。
戦火の中、ウクライナはいかに物が不足しているかが分かります。
コケナワの社長:
「自分たちにできることが1つでもあるということが周知されれば、より多くの支援物資や寄付が集まると。支援物資のリストに載っているようなものがお手元にあれば、寄贈していただくことをご検討いただきたいなと思います」
この会社では支援を呼びかけるとともに、物資の収集拠点となる場所を提供してくれる所を探していて、集まった物資はポーランドなどの隣国を経由し、ウクライナの首都・キエフまで届ける予定です。
コケナワの社長::
「日々命の危険を感じているという状況は、想像を絶するストレスや心理的影響があるのかなと。亡くなられる方を一人でも減らすために何か活動をしていきたいなと考えています」
ウクライナ政府はいま必要なものとして、衣類と靴が15万トン、食料20万トン、水50万リットル、生理用品・オムツが3トン、他にもロウソクやマットレス、ブランケットに使い捨てマスクなど様々なものが必要で、支援してほしいと訴えています。
また在日ウクライナ大使館の公式ツイッターで、4日中に支援物資の送り先などを記した申請フォームが公開される予定です。