愛知県の神社で、ウクライナの平和を願う「御朱印」が話題となっています。

 和紙に書かれた大きな「和」の文字。その周りを薄い青のハートで囲んでいます。「ウクライナそして世界に平和を」。平和を願う御朱印です。

 400年以上の歴史を誇る愛知県東海市の熊野神社。

 権禰宜の伴野仁美さん(34)。ウクライナの現状に心を痛めていました。

伴野さん:
「御朱印を受けた方も、受けていない方も、みなさま当事者意識を持って、遠い国のことではございますが、対岸の火事とならないように、一人でも多くの方に平和について考えるきっかけになっていただけたらいいなという風に思っております」

 伴野さんが考えた御朱印。青いインクを使っています。

伴野さん:
「爆弾の落ちてこない穏やかな青空をイメージして作らさせていただいております。一人一人が手を取り合って心を一つにして平和な世界が一日も早く訪れるようにということで」

 1体500円の初穂料は、すべて在日ウクライナ大使館に寄付するというこの御朱印。日本の神社ができる支援のカタチです。

 9日までの9日間ですでに120枚が授与され、休日には若者の姿も目立つといい、10日も、御朱印の授与を希望する人が訪れていました。

参拝者:
「ウクライナのこと聞いたもんで、それで寄ってみました。(自分は)防空壕で生まれた子だもん。小さい子がすごいかわいそう。ミルクもないし、それこそオムツもないし」

別の参拝者:
「じっとしとれんくて来た。泣けてきちゃうもんね。かわいそうで」

 遠い国で多くの人の命が脅かされている現実に、支援の輪と平和を願う気持ちが広がっています。