トヨタグループのデンソーは、子会社がサイバー攻撃を受けた問題で、犯罪グループがインターネット上で公開していた機密情報とされるデータなどが削除されたと明らかにしました。

 デンソーによりますと、3月10日、ドイツに拠点を置く子会社のシステムが身代金要求型の「ランサムウェア」によるサイバー攻撃を受けました。

 サイバー犯罪グループ『Pandora』がインターネット上に「16日までに身代金を支払わなければ、デンソーの発注書や図面などおよそ15万7000件の機密情報を公開する」と犯行声明を出していました。

 デンソーは、この犯行声明とウェブ上に公開されていた機密情報とされる一部の情報について「昨日削除されたことを確認した」と明らかにしました。

 要求されていた身代金を支払ったかどうかについて、デンソーは「捜査中のため回答できません」としています。