愛知県と岐阜県に出されている「まん延防止等重点措置」の期間は、21日で終わります。まん延防止期間と三連休のそれぞれ最終日となった21日、東海3県の観光地では多くの人出がありました。

 愛知屈指の観光地・名古屋城。“まん延防止”期間の最終日と三連休の最終日が重なった21日、名古屋城は朝から大勢の観光客などで賑わいました。

東京から来た人:
「家族旅行で来ました。(旅行の時は)つけているマスクもそうですけど、消毒とか自分でできる範囲のことをやっています」

大阪から来た人:
「旅行で来ました。プチ旅行」
「(対策として)新幹線はやめて、車で来ました」

 名古屋城は現在、春祭りの期間中で、グルメや縁日などの様々なブースが出店。まもなくつぼみが開く桜の下で、グルメを楽しむ人の姿も見られました。

 また、大きな観覧車がシンボルの刈谷ハイウェイオアシスにも多くの人出が。

静岡から京都に帰省する人:
「(Q.帰省はいつぶり?)ちゃんと帰るのは、コロナの前ぶりなので3年とか4年とか。周りに気をつけながら、いつも新幹線に乗っていたんですけど今回は車にして」

 飲食店のテラス席も埋まる混雑ぶりです。

刈谷ハイウェイオアシスの管理部長:
「愛知県内の方も当然ですけれど、県外の方もかなり動いているように思われます。ずっと抑えられていた感じがしますので、今まで我慢していたのを少し楽しみたいという感じは、我々としては肌で感じますね」

 下道からも入れる公園スペースでも、感染症対策をしながら多くの家族連れなどが遊んでいました。

瀬戸市から来た人:
「子供がずっと家にいるのもしんどいから、今日も感染対策をしっかりしてきた。マスクとかアルコール(消毒)とかもしっかり持って」

岡崎市から来た人:
「人混みはちょっと怖いので、こういう外だとまだいいかなと思うんですけど、室内はまだ怖いかなと思います。(移動は)県内なので、県外に行けるようになるといいなと思います」

 岐阜県も「まん延防止」の期間は21日が最終日。高山市の名物・宮川の朝市や古い町並みも、大勢の人たちで賑わいました。

埼玉から来た人:
「中々(外に)出ることができなかったので、いい機会かなと」

愛知から来た人:
「ずっとどこにも行っていなかったので。それでも子供がやっと(小学校を)卒業したので、思い切って来ました」

 地元の人達が心待ちにしているのが、4月の「春の高山祭」。開催を喜ぶ一方、新型コロナが収束したわけではないと気を引き締めていました。

観光案内所の職員:
「駅前ののぼりも上がりませんし、お祭りはあるんですけれども、通常のお祭り開催ということではないので。私たちも対面の仕事ですので、油断はできないなと」

 約2か月にわたり続いた愛知・岐阜へのまん延防止措置の解除。名古屋の歓楽街でも動きが見られました。

 錦三丁目に店を構える焼き鳥店「鳥勢」。22日からは午後9時以降もお酒をだしての営業が可能となり、準備を進めていました。

鳥勢の女将:
「長かった、やっとです。従業員が『何時ラストオーダーだったっけ?』っていうくらい、本当に昔のこと。やっとですね」

 しかし、現在入っている22日の予約は4組だけで、思ったよりも伸びていないといいます。

鳥勢の女将:
「やっぱり慎重になられてるのではないかと思います。(感染者が)ゼロになったわけではないので、全部再開していいのかという思いはあるんですけど、これが最後なのかな、だんだん元に戻ってくるのかなという思いで期待しています」