ロシアによるウクライナ侵攻に加え、輸送費の高騰。そこに追い打ちをかけたのが円安の波です。スーパーでもその影響が出始めています。

 名古屋市中区大須のスーパー「サノヤ」。

サノヤ青果部の担当者:
「アボカドがだいたい100円〜120円くらいでお売りしていたんですが、今はもう150円とか。日本に持ってくる段階でコストがかかってしまう」

 原油高などで輸送費コストがあがり、輸入野菜が上がる中…。

サノヤ鮮魚部の担当者:
「今、(養殖の)ブリが上がっています、1.3倍くらいに。1か月半前は258円で売っていたのが、278円になり298円になり、先週から333円に値上げさせてもらいました」

 国内で養殖しているブリと円安、一見関係がないように見えますが…。

サノヤ鮮魚部の担当者:
「円安で輸入のエサが仕入れられないということで。エサが高騰しているんです」

 ブリに食べさせるエサが輸入品のため、円安の影響で値上がりに…。

客:
「全部が高いですね」

別の客
「野菜も結構値上がりしたなという感じはしますね。野菜(を買うの)控えようかなと思っちゃう時もあります」

 1か月半前の3月4日、東京外国為替市場の円相場は1ドル115円台でしたが、4月20日には20年ぶりに129円台まで値を下げ、25日も128円台と依然円安水準に。

 その影響を今後色濃く受けそうなのが、もやしです。

サノヤ青果部の担当者:
「種とか輸入のものが多いので、そういったところで価格の高騰となっております」

 円安などの影響で商品の値上げが相次ぐ一方、逆にこの時期に安くなっている食材はタケノコです。

 今年は天候が安定していて大量にとれたため、例年よりも2割安い600円ほどで購入できます。さらに…。

サノヤ鮮魚部の担当者:
「天然のタイとか、アジ・イワシ・アユなんかは、比較的安定して安く仕入れられますね」

 現在サノヤでは、例年およそ980円の4匹のタイが680円で購入できます。出口の見えない「悪い円安」。旬のモノを上手に取り入れ、円安の波を乗り越える必要がありそうです。