三重県菰野町の鎌ヶ岳で8日午前、73歳の男性が死亡しているのが見つかりました。男性は登山道から沢に滑り落ちたとみられています。

 8日午前10時半すぎ、菰野町の鎌ヶ岳で「男性が倒れている」と登山者から警察に通報がありました。

 倒れていたのは、福岡市の船員の73歳男性で、登山道からおよそ10メートル下の沢で仰向けの状態で見つかり、その場で死亡が確認されました。

 警察によりますと、仕事で三重県を訪れていた男性は、休みの7日から一人で山に入り登山中に滑り落ちたとみられています。

 8日はほかにも、三重県大台町の古ヶ丸山で家族5人で登山していた72歳の女性が登山道から滑り落ちてケガをしたほか、岐阜県関市の美濃平家岳でも仲間18人で登山していた74歳の女性が下山中に足を踏み外し、左足首を骨折しました。

 警察は春の行楽シーズンには登山者が増加傾向にあることから、「グループでの登山や、技術・体力に見合ったルートを選ぶなど遭難防止に努めてください」と注意を呼びかけています。