航空自衛隊岐阜基地の施設の建設をめぐる官製談合事件で、逮捕された防衛省の元職員の男の1人が、6月から受注先の企業で働く予定だったことがわかりました。

 防衛省近畿中部防衛局の元建築課長・稲垣正義容疑者(60)と防衛省OBの村上泉容疑者(65)は2020年11月、航空自衛隊岐阜基地の施設の一般競争入札で、村上容疑者が顧問を務める「アイサワ工業」などが受注できるよう、入札情報を漏らした疑いで逮捕され、12日午前、送検されました。

 稲垣容疑者は今年3月に防衛省を定年退職していましたが、6月からはアイサワ工業で働く予定だったことが、捜査関係者への取材で新たにわかりました。

 警察は、稲垣容疑者の動機のひとつに再就職があった可能性もあるとみて調べています。