猛威をふるう新型コロナの第7波の影響で、私たちの生活にも徐々に影響が出始めています。コロナで休む人が増え、あらゆる業界で人手不足が起きています。

 愛知県東三河地区を中心に走る豊鉄バス。バス停には『平日ダイヤでの運行に必要な乗務員数の確保が難しいことから、休日ダイヤにて運行』という主旨の張り紙がされています。

 1日におよそ1万3000人の利用者がいる豊鉄バスですが、8月1日から平日ダイヤを休日ダイヤにし、便数を減らして運行することを決めました。

バスの利用者ら:
「困りますね。通勤者とか、このバスを利用している人は」

「医者通いとか、そこらへ食料品を買いに来たりとかね」

「仕方がないね」

 その背景には、新型コロナの影響が…。

豊鉄バスの運輸部長:
「現在、運転士に陽性者が3名、濃厚接触者が6名出ております」

 豊鉄バスでは29日の時点で、運転手145人のうち9人がコロナに感染したり、濃厚接触者になるなどして自宅待機に。人員不足となり、やむを得ず平日は15%ほど減便となり、休日ダイヤにしています。

豊鉄バスの運輸部長:
「普段は管理畑の人間も、今はほとんどがハンドルをもってダイヤを今週までは維持させていただいている」

 豊鉄バスでは従業員を総動員してバスを運転。人員の確保できる目処がつくまで、当面は平日も休日ダイヤのまま運行する見通しです。

豊鉄バスの運輸部長:
「利益よりも安全を考えての措置でありますので、ご利用の皆さまには大変ご迷惑をおかけしますけれども、何卒ご理解いただきたいと思います」

 影響は名古屋市中川区の名古屋運河通郵便局にも。ここでは社員1名がコロナに感染。他にも濃厚接触者となり休む社員が出たため、7月22日から窓口業務を休止しています。

名古屋運河通郵便局の局長:
「隣の郵便局からの要員の応援も検討したんですけれど、要員事情により対応ができませんでした。やはり地域のお客さまにご不便をおかけしていることが一番心苦しいですね」

 日本郵便によると、28日時点で全国170の郵便局が、東海地方では6つの郵便局が窓口を休止に。この郵便局ではATMは利用できますが、ATMを管理する社員も確保できず、使えなくなっているところも多いということです。

 そんな中、政府からは新たなコロナ対策が…。

山際経済再生担当相:
「今回BA.5対策として、住民や事業者への協力要請や呼びかけを強化する都道府県の宣言に基づき、国がBA.5対策強化地域と位置付け、都道府県の取り組みを支援することといたします」

 29日に発表された「BA.5対策強化宣言」。政府は新たな行動制限をしない一方で、病床使用率が50%を超え、中等症以上の患者が多い都道府県が宣言を出し、外出自粛などの協力要請ができます。

 愛知県は28日時点での病床使用率が52.6%。今回の対策強化宣言を受け大村知事は…。

大村愛知県知事:
「今の状況が続くというようなことがあれば、国がせっかく枠組みを決めるということでありましたので、BA.5対策強化宣言の活用も含めて検討していきたいと考えております」