「県民割」の延長が発表されましたが、9月は3連休が2回あって、お出かけを考えている人には嬉しいカレンダーになっています。旅行代理店にも去年2021年を大きく上回る予約が入っているということです。

 2022年の9月は「ハッピーマンデー」となる敬老の日に加え、23日の秋分の日が金曜日となり、土日を含めた3連休が2回あります。うまく休めば最大9連休にもできる「お出かけ向き」のカレンダーです。

 旅行に対する意識の変化は、行き先に表れていました。

シティツアーズの担当者:
「去年に比べまして、沖縄とか遠方をよくお客さまが選ばれる傾向にあります。旅行に対する考え方も、皆さん変化があったのかなと思います」

 2021年までは中部エリアなど近場の旅行が中心でしたが、2022年は沖縄や北海道など遠方への旅行が人気になっています。

 また8月1日からは、中部国際空港でグアムやハワイ・ホノルル便が再開。この旅行代理店では、会社全体で受けた8月と9月の国内外の予約数が、2021年に比べて約4倍に急増しています。

シティツアーズの担当者:
「2年半以上まともに仕事が成り立たないような状況ですので、徐々にいろんな選択肢を持っていただけるのは非常にありがたいことですね」

 さらに政府は9月7日から、ワクチンの3回接種を条件に、帰国時に必要だった現地の陰性証明を不要にするとした水際対策を緩和を発表しています。旅行する人にとっても旅行代理店にとっても、追い風になると期待しています。

シティツアーズの担当者:
「帰国前のPCR検査に関しましては、非常にレジャーに行く方のネックになっていた部分の1つではありました。もちろん条件は付くにせよ、今までそれが全くなかったところの第一歩だと思っております」

 一方、名古屋のホテルでは…。

名古屋マリオットアソシアホテルの総支配人:
「少しずつ個人の予約が入ってきまして。(宿泊の予約数は)マリオットで7割弱、隣のゲートタワーでも85%くらいいっています。個人のお客さまは近隣の方ですけども、ご宿泊いただいているような形です」

 海外からの利用は止まったままですが、県民割などを使う近場からの宿泊客が増えているといいます。

総支配人:
「9月19日に舞妓さんと芸妓さんを15名お呼びしまして、こちらの会場で“京の粋”という催しを考えております」

 コロナ前は大宴会場で毎年開いていた京都・祇園の舞妓たちによる演舞を3年ぶりに再開。このホテルの「秋の風物詩」が戻ってきます。

総支配人:
「外国人客が利用するというのは非常に厳しいので、日本国内のお客さまが利用していただけるものを作っていかないと。県民割が延長になったということで、9月も連休がありますので、われわれにとって非常に喜ばしいことだなと感じております」