オリンピックでも活躍し、2022年4月に現役生活に幕を閉じた愛知県小牧市出身の寺本明日香さんが、9月1日に至学館大学で会見を開き、教員として新たな人生をスタートさせました。

寺本さん:
「ワクワクと、少し不安な気持ちもあるんですけども」

 紺のスーツ姿で記者会見に臨んだ寺本明日香さん。現役引退から5か月、第二の人生をスタートしました。

 オリンピックに2度出場。2016年のリオ五輪はキャプテンとしてチームを引っ張り、団体総合で48年ぶりの4位入賞を果たしました。

 しかし2021年の東京五輪は、故障のため出場を断念。2022年4月の引退後は…。

寺本さん(2022年5月):
「10年後とかを見据えた時は、日本代表のチームに関われるような指導者になりたいです」

 そして9月1日、清々しい顔つきで姿を見せた寺本さん。

寺本さん:
「至学館大学の体操部にはコーチ・監督という立場で関わらせていただきます」

 至学館大学・健康科学部の教員として着任しました。寺本さんが至学館大学で指導者になるきっかけは…。

寺本さん:
「他に自分で体操教室をしたりとか、自分でやったりとか色々迷ったんですけども、最終的には熱意で至学館大学の方に公募して」

 なんと自ら指導者として「公募」に。しかし、至学館大学の体操競技部の実力は…。

寺本さん:
「今、体操部はとてもとても弱いです。2週間前の全日本インカレでは(順位は)2部の下の方ですね。ケガ人も多くて」

 決して強豪とは言えませんが…。

寺本さん:
「自分が育てるという考え方じゃなくて、選手から自分が指導者になるために色々勉強させてもらう」

 学生たちと一緒に勉強して育っていきたいと話します。今後は、母校の中京大学ともライバルです。

寺本さん:
「(恩師の)坂本先生も中京大学の体操部のコーチになっているので、『その時はライバルになりますね』ってちょっと冗談ぽく言ったら、『そっかそっか、合同練習しようかー』っておっしゃってくださったので、中京大学さんと合同練習などできればいいなと思っています」

 新たな人生をスタートした寺本新監督。指導者としての夢は…。

寺本さん:
「大府市から(体操で)オリンピック選手を輩出できるか、今はまだわからないですけども、何十年かかってもいいのであれば、そこまで目指して頑張りたいなと私は思っています」