戦火を逃れウクライナから避難してきた女性が、名古屋市の職員として活躍しています。

 12日、名古屋・栄で開かれたウクライナからの避難民を支援するイベント。15人のウクライナ人らが、名古屋の伝統工芸、有松・鳴海絞りに親しみました。

 その光景を隣で見守る女性、サムソノバ・テチアナさん(28)。2022年4月に友人を頼ってウクライナから名古屋に避難してきました。

 彼女は9月から名古屋市が雇用している職員の1人です。長期化する避難生活で就労が課題となる中、日本ウクライナ文化協会からの推薦と、筆記試験・面接を経て「名古屋市の職員」として働き始めました。

テチアナさん:
「(採用された時は)とってもびっくりして、こんなところで働けるのは嬉しかった。信じられないような気持ち」

 12日はイベント進行の補助などを担当したテチアナさん。参加したウクライナ人ともコミュニケーションをとり、サポートしていました。

テチアナさん:
「名古屋市にもウクライナ避難民の為にも役に立ちたい、頑張りたい」

 テチアナさんは来年3月末まで市の職員として働き、避難民からの相談業務なども担当していく予定です。