名古屋税関は28日、上半期の違法薬物の摘発実績を公表し、去年の同じ時期と比べ2倍の件数になっていることがわかりました。

 名古屋税関によりますと、ことし上半期での覚醒剤や合成麻薬MDMAなどの違法薬物の密輸入の摘発は28件となっていて、去年の同じ時期と比べて2倍、さらに去年1年間の件数に迫る勢いです。

 中でも覚醒剤の押収量はおよそ7500グラム、末端価格にして4億4000万円あまりと去年の3倍になっていて、密輸の手口も白い粉を黒く塗って活性炭素の粉末に見せかけるなど巧妙化しています。

 また、新型コロナの影響による国際線の便の減少に伴い、国際郵便を使って密輸入を試みるケースが増えていて、名古屋税関は対策を強化しています。

※画像は名古屋税関提供