
FIFAワールドカップで日本代表は、12月2日早朝のスペイン戦に勝てば、無条件で決勝トーナメント出場が決定します。この決戦を複雑な思いで迎える家族がいました。
絶対に負けられない大一番を前に、前日練習で汗を流した日本代表。公開された冒頭15分ではリラックスした表情を見せていました。
初戦で決勝ゴールを決めた、三重県菰野町出身の浅野拓磨選手は…。
浅野選手:
「厳しい戦いになるなと改めて感じていますし、あと1試合で終わるつもりはないので、次の試合で絶対に勝って上にいきたいなと思います」
浅野選手の故郷・三重県。四日市市のスペイン料理店「コシーナ〜シエスタ〜」のオーナー・水野さんは、大のサッカー好きで、浅野選手を応援しています。

この店では、日本代表戦を毎試合100インチのプロジェクターに映してお客さんと応援してきました。今回はお店ゆかりの「スペイン」との戦いとあって…。
水野オーナー:
「スペイン料理店なのでスペインも応援したいし、もちろん日本も応援したいし」
水野さん、今回の試合は朝4時スタートのため、お店は閉めて自宅で観戦すると言いますが、「日本の勝利」を願った特別なキャンペーンを考えていました。
水野オーナー:
「日本が勝ったら、スペインのビールを皆さまに1人1本提供させていただこうと思っています。それくらい日本に勝ってほしいという思いですね」
【動画で見る】W杯ついにスペインとの大一番…日本人夫VSスペイン人妻 家庭内でも負けられない戦い 息子2人の応援国は

対戦国スペインのビールを1杯無料と大奮発。日本が勝てば、12月2日から1週間「日本勝ったね!」を合言葉にビールを提供する必勝キャンペーンを行う予定です。
水野オーナー:
「絶対勝ちます。(ビール)大量仕入れします。後がない感じなので、ガンガン攻めてアグレッシブな勝負をしてほしいですね」
一方、岐阜市。スペイン出身のサラ・グリアスさん(52)。岐阜市に住み始めて25年、日本人の夫と2人の息子がいます。

日本対スペインの大一番、一体どっちを応援するのでしょうか。
サラさん:
「もちろんスペイン!もちろん!私はスペイン人です、100%!」

これまでの2戦は日本を応援していたそうですが、さすがに母国との対戦では譲れないといいます。
この日は家族で行きつけのバルへ。持ってきた家庭料理のトルティージャを、他のお客さんにも振る舞います。

サラさんはスペインを応援しますが、ご家族は…。
夫・欣史さん(52):
「僕は日本人だから、もちろん日本を応援する」
それでも…。
次男・大剛さん(16):
「ぼくはスペインです。強いから。日本のプレーより、スペインのプレーのほうがかっこいいと思う。日本もうまいんですけど、(シュート)打つ場所でパス出したり」
サラさんご一家は、夫の欣史さん以外スペインの応援。神奈川で下宿している大学生の長男・彪吾さん(20)は…。
長男・彪吾さん(20):
「応援するのは日本ですね。スペインのほうが明らかに勝つ確率は高いけど、日本とスペインどっちも(決勝Tに)進出してほしいから。できれば引き分け。ドイツに勝ったときみたいな雰囲気をもう1回味わいたい」
彪吾さんは日本を応援。12月1日に自宅に戻り、家族で2日の早朝から観戦するそうです。
2大会連続決勝トーナメント進出をかけた大一番・スペイン戦は、2日午前4時キックオフです。