愛知県の県立高校で、およそ120人分のテストの答案用紙を、ほかの生徒がみられる状態になっていました。

 愛知県教育委員会によりますと12月9日、豊田工科高校の2年生の生徒が、英語の担当教師から返却された期末テストの答案データをダウンロードしたところ、ほかの118人分の生徒のデータも一緒にダウンロードされたということです。

 テストの採点はデジタル採点ソフトを使って行われていて、システムの画面上では自分の答案しか閲覧できませんでしたが、データをダウンロードすると全員分が閲覧できる状態になっていました。

 担当教師がデータを取り込む際に、ファイルを生徒ごとに分割していなかったことがミスの原因で、他にデータをダウンロードした生徒は確認されていないということです。

 愛知県教育委員会は各県立学校に対し、電子データを扱う際の点検体制などを整えるよう通知しています。