東海3県は19日、名古屋で今シーズン初めて気温が0度を下回る「冬日」となるなど、各地でこの冬一番の厳しい寒さとなりました。この寒さに、愛知県犬山市の日本モンキーセンターではサルが体を寄せ合い”サル団子”を作る姿も見られました。

(リポート)
「午前7時の名古屋・栄です。今季最低気温を記録したことで、水面にはうっすらと氷が張っています」

 名古屋市中区のヒサヤオオドオリパークにあるミズベヒロバも凍った、19日朝の寒さ。「最強寒波」が東海3県を冷え込ませました。

 各地の最低気温は、12月の観測史上最も寒い愛知県新城市の氷点下5.6度をはじめ、「暑い街」でおなじみの岐阜県多治見市でも氷点下5度など、47ある観測地点中38地点でこの冬一番の寒さとなりました。

 名古屋では午前6時過ぎに氷点下2度を記録し、今シーズン初めて気温が0度を下回る「冬日」に。朝の名古屋駅前では、マフラーや手袋といった防寒具を身に着け通勤する人の姿が目立ちました。

【動画で見る】“サル団子”の姿も…最強寒波が東海3県にも襲来 名古屋で今季初の「冬日」暑い街・多治見は氷点下5度に

通勤客:
「今週、急に寒くなって。特に今日の朝はいつもよりも冷えてるなと思いました。

会社員女性:
「いつもの年よりも寒い気がしますね。カイロを貼りまくっています、背中とかに」

 凍える寒さの中、名古屋市の名城公園では、ランニングに精を出す人や子どもと遊ぶ親子連れの姿が見られました。

ランニングを楽しむ女性:
「寒くないです、今はすごい暑い。(Q.今日は今季最低気温ですが)まじですか!?そうなんだ」

母親:
「寒いです。(子供は)帽子とかモコモコの暖かいもので防寒しています」

 19日は日中の最高気温も名古屋で7.7度、岐阜市で5.8度など、平年を大幅に下回る寒い1日になりました。真冬の寒さは20日も続くということです。

 愛知県犬山市の日本モンキーセンターでは、ニホンザルが日向を求めてウロウロした後、“サル団子”を作って体を寄せ合っていました。

 冬毛で冬支度も済ませたニホンザルにとっても、この寒さは堪えたようです。

来場客:
「お団子になってましたね。サル団子っていうんですかね、かわいかったです」

 アフリカのマダガスカルに分布するワオキツネザルは寒さが苦手なため、11月中旬から電気ストーブが用意されていますが、その温かさを知ってしまったためか、毎朝ストーブが置かれると、スイッチが入る前から陣取るようになってしまったそうです。

 ストーブが温かくなると、前足を広げ、お腹や全身をくまなく温めていました。

来場客:
「初めてストーブにあたっているのが見られたので、やっぱり今日は寒いんだなって実感しました」

 岐阜県の飛騨地方では、銀世界が広がっていました。

(リポート)
「岐阜県の白川村です。今も雪が降っています。世界文化遺産の白川郷は一面雪景色で、本当に趣があります」

 山間部を中心に18日から降った雪に包まれて、白川郷は幻想的な景色になり、訪れた外国人観光客の印象にも残ったようです。

インドネシアから来た人:
「白川郷に来るのは初めてです。とても素敵です」

韓国から来た人:
「こんなに雪が多く降るのは韓国でも珍しいことで、本当にびっくりしました」

 中には、結婚式の前撮り写真を撮影する人もいました。

(リポート)
「一面銀世界で観光客の方もいらっしゃっていますね。屋根からツララが下がっていて、屋根の上は雪が40センチ以上積もっています」

 短い間に降り積もった雪に、地元の人は雪かきに追われていました。

地元の人:
「昼頃から強くなってきたんじゃないかな。朝はそんなに、チラチラで。いやーって感じ、最悪。でも仕方がない、白川郷は雪が多いところだから」