岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長は12月24日に第3子が生まれ、26日、育児休暇の取得を宣言しました。

藤井市長:
「私事にはなりますけれども、12月24日に第3子が誕生しました」

 26日の会見でおめでたい報告をした、岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長(38)。クリスマスイブに、第3子となる男の子が誕生したことを明かし、育休の取得を宣言しました。

藤井市長:
「市役所の就業時間が17時15分ですので、それ以降の公務の出席はできるだけ控える。育児・家事に努めていきたいと考えております」

 市長などの特別職は育休制度が定められていないため、10月施行の「産後パパ育休制度」を参考に、生後8週間以内で合計6日間の育休取得やリモートワークを活用すると発表しました。

 美濃加茂市によると、県内で自治体のトップが育休取得を宣言するのは初めてで、携帯電話は常に持ち歩き、緊急の公務には駆け付けるとしています。

 藤井市長は「育児を支援する上司」として、ワークライフバランスを推進する「イクボス宣言」の進化版「シン・イクボス宣言」も発表。生後8週間までの「産後パパ育休」について、男性職員の取得率100%を目指すことなどを掲げました。

 市役所が率先して男性の育休を進める動きについて、市民は…。

市民の男性:
「政治の方がやっているのを見ると、われわれも取りやすいのかなと」

市民の女性:
「2人の(子供の)母親なので、育児に旦那さんが参加するのはいいことだと思います」

 美濃加茂市は民間企業にもこの「シン・イクボス宣言」をしてもらい、子育ても仕事もしやすい街作りにつなげたいとしています。