名古屋市南区の熱帯魚販売店で、3匹の熱帯魚が盗まれました。希少種も含まれ、被害総額は250万円に上ります。

 窃盗事件が起きたのは南区の熱帯魚販売店で、1月1日に被害がわかりました。

 盗まれたのは3匹の熱帯魚ですが、驚くのはその価格です。うち1匹は132万円で、被害総額は250万円に上ります。

 狙われたのは、主に東南アジアから輸入され、その美しさから鑑賞用として人気の「アロワナ」です。今回盗まれたのは「雪龍(チーロン)」と呼ばれる、突然変異で生まれた希少種でした。

【動画で見る】元日の熱帯魚販売店からアロワナ3匹250万円相当盗まれる “雪龍”と呼ばれる希少種

店の責任者:
「バールのようなものでガッとこじ開けて」

 正月休みだった元日の午前、店の入口のドアがこじ開けられているのを従業員が発見しました。

 店内を確認すると、1つの水槽からアロワナ3匹が盗まれていました。アロワナは生きたまま盗まれたとみられていますが、生かして運ぶには大きな手間がかかると言います。

店の責任者:
「おそらくこういうふうにもぐって、こうやれば終わりなんですよ。これでいま魚が入っている状態なので、そのまま逃げて行けば」

 店の防犯カメラには、犯人がビニール袋を両手に抱え、店を出る姿が映っていたそうです。

店の責任者:
「(魚の)価値を分かっている方で、犯行は10分くらいと警察の方からお聞きしているので、一旦ここに下見に来たんじゃないかなという憶測があって。本当に憤りを感じる犯行、本当に許せないものがあります。無事に生きていることを願います。本当に魚を戻してください」

 店側は警察に被害届を提出していて、窃盗事件として捜査が進められています。