春闘の交渉が本格化するのを前に、連合の芳野友子会長が名古屋市内で会見し、中小企業の賃上げの重要性を強調しました。

連合の芳野友子会長:
「今までと同じようなやり方では、2023春季生活闘争はおそらく成果が出ないであろうと。非正規雇用労働者ですとか中小企業が、どれだけ賃上げができるかということが非常に大きいと思います」

 10日夕方、名古屋市内で会見した芳野会長は、東海地方の春闘の見通しについて、「賃上げしやすい好調な産業がある一方、まだ厳しい産業もある」として、中小企業がどれだけ賃上げできるかが重要との考えを示しました。

 その上で、労使交渉では物価上昇を踏まえた適正な価格転嫁などに積極的に取り組むとしています。

 2023年の春闘で、連合はベースアップと定期昇給分であわせて「5%程度」の賃上げを求める方針を決めています。

【動画で見る】連合・芳野会長「非正規や中小がどれだけできるか」今年の春闘での“中小企業の賃上げ”の重要性を強調