7日、東海3県の多くの公立中学校で卒業式が行われました。3年間全てがコロナ下の中学生活でしたが、ハレの門出は「マスクなし」で臨めたようです。

 名古屋市東区のあずま中学校では、保護者や在校生が見守る中、3年生約80人が新たな門出の日を迎えました。

卒業生代表の西澤知貴さん:
「期待と不安が入り混じる中、迎えた入学式。この日の教室は時間だけが流れていく、ただ静かな空間でした」

 卒業する生徒たちは、中学3年間全てコロナ禍の中。しかし7日は、ほとんどの生徒が「マスクなし」で参加して1人1人壇上で卒業証書を受け取り、素敵な表情を見せていました。

【動画で見る】卒業生「最初で最後の最高の校歌に」東海3県の多くの公立中学校で卒業式 生徒たちが“マスクなし”で門出

 3月1日に行われた公立高校の卒業式では、まだ受験を控える生徒が多く、全員がマスクをする高校が多くありましたが、中学校では入試を終えている生徒がほとんどです。

 別れの涙に、笑顔。友達同士、素顔で門出を祝いました。

 合唱については、名古屋市が「マスク着用」を呼び掛けたため、全員マスク姿でしたが、これまで感染対策でクラスごとに入れ替わりだった合唱が、3年ぶりに一斉に行われました。

卒業生:
「学年で集まって校歌を歌うことが今までなかったので、最初で最後の最高の歌でした」

保護者ら:
「マスクも外してきちんとした姿で見送れたのは、親としてもうれしい」
「うれしかったですね。やっぱり顔を見る、見ないで大違いですので」

 制限ばかりだった3年間。新たな門出を迎え、その胸には夢と希望を抱いていました。

卒業生ら:
「高校に進学するので、勉強や部活、人間関係など多くのことを頑張りたいなと思います」

「自由な人になりたいです」

「将来はウェディング関係の仕事に就きたい。もともとドレスが好きで、ドレスに携わる仕事がしたいなと思った。いとこの結婚式に行った時の感動が忘れられなくて。高校ではみんなの顔を見て行事を楽しみたいです」