愛知県美浜町の日本福祉大学で、介護殺人をテーマにした映画を題材に特別授業が開かれ、映画に出演した長澤まさみさんらが登場しました。

 学生たちの歓声に迎えられて日本福祉大学のホールに現れたのは、長澤まさみさん、松山ケンイチさん、そして鈴鹿央士さん。

長澤まさみさん:
「とても楽しみにしていたので、いい時間を過ごせたらなと思っております。よろしくお願いします」

 3人が出演する、介護殺人をテーマにした映画『ロストケア』が来週公開となるのを前に、映画を題材にした特別授業が開かれました。

 映画は、松山さんが演じる介護士が高齢者42人を殺害。

【動画で見る】長澤まさみさんが大学の授業に…“介護殺人”がテーマの映画『ロストケア』出演者が作品題材の特別授業に登場

 それが被害者にとって「救い」だと主張するのに対し、長澤さんが演じる検事が、介護する家族の厳しい現実に向き合いながら真実に迫る社会派作品です。

 特別授業には社会福祉を学ぶ学生およそ220人が参加し、映画の上映に続いて、介護殺人を研究する教授と長澤さんらが座談会を開きました。

 作品では判決のシーンが描かれないため、どんな刑罰が与えられるべきか問われた検事役の長澤さんは…。

長澤まさみさん:
「(殺人犯の介護士は)自分が犯したことに対して、これは『救い』だと、彼の正義の下に語っているものですから、いわゆる法的な刑罰を与えることが、それが罰として捉えられるのかなっていうのは難しそうに思います」

 映画『ロストケア』は3月24日公開です。