13日朝、政府は北朝鮮の弾道ミサイルを発射を受け、Jアラートを発出しましたが、その後、北海道周辺への落下の可能性はなくなったと訂正しました。中部国際空港へ北海道から来た人に話を聞くと、Jアラートへの「慣れ」を指摘する声があがりました。

 13日午前8時ごろ、北朝鮮が弾道ミサイルの可能性があるものを発射し、政府は「北海道周辺に落下するものとみられる」として、Jアラートを発出して避難を呼びかけました。

 北海道恵庭市では、足早に学校へと急ぐ子どもの姿が見られました。JR北海道や札幌市営地下鉄などが全線で運転を見合わせたほか、道内すべての高速道路も通行止めと、交通機関も全面的にストップしました。

 しかしその後、政府は「落下の可能性はなくなった」と訂正。

岸田首相:
「弾道ミサイルは、わが国領域内に落下していないことは確認しています。Jアラートの件も含めて今確認中です」

 問われる、情報の「正確性」。中部国際空港では…。

(リポート)
「今朝、Jアラートが発令されましたが、国内線各線は特に遅れることなく到着しています。空港に目立った混乱も見られません」

 国内線に遅れや欠航はなく、目立った混乱はありませんでしたが、13日朝到着した北海道便の乗客からも「Jアラート慣れ」を指摘する声があがりました。

千歳空港からの乗客ら:
「(空港の放送で)『ミサイルが発射されました、北海道の近くに落ちる可能性があります』ということで。みんな何にも全く関心ない感じで。さすがに落ちないだろうと」

「(Jアラートが鳴った時は)空港に行く途中のJRにいた。みんな静かに、仕方ないなみたいな。もう慣れた感じがちょっとあって」

「やっぱり最初の頃に比べたら『あ、またか』みたいな感じはちょっと、嫌な慣れですけども」

松野官房長官:
「発出の判断そのものは適切であったと考えています」

 政府は、発射直後にミサイルがレーダーから消失したとしたうえで、「国民の安全を最優先する観点からJアラートを発出した」と説明しています。

【動画で見る】飛行機の乗客「“あ、またか”みたいな…」北のミサイル発射で政府がJアラート発出 “慣れ”を指摘する声も