東海3県では、8日夜から9日朝にかけて所によって雨が強く降り、愛知県新城市内で線路に土砂が流入したJR飯田線が一部区間で9日の運転を見合わせました。2日の大雨で被害が大きかった地域からは、今後の雨に不安の声があがっています。

 8日夜から9日朝にかけて、所によって強い雨が降った東海3県。9日午後3時半までの24時間に降った雨の量は、新城市で103ミリを記録しました。

 JR飯田線は、新城市の三河東郷駅付近で土砂が線路に流れ込んだため、新城駅から大海駅の間の運転を終日見合わせました。6月2日から3日にかけての大雨で一部区間で運転を見合わせ、7日に復旧したばかりでした。

付近の住民:
「(先週の雨の時と)同じところが崩れているから。通学に困るし仕事にも困るじゃない、電車が動かないと」

 6月2日、記録的な豪雨に見舞われた豊川市。御津町の土砂崩れが起きた現場では、今も家屋が横向きに倒れたままです。

【動画で見る】復旧したばかりのJR線路に土砂流入…東海3県に再び大雨 前回大きな被害出たバラ農家「台風3号が心配」

付近の住民:
「地盤が緩んでいるところが怖いんじゃないかな」

別の住民:
「今日の朝はどうなるかと心配していたけど」

バラ農家の佐久間さん:
「ここまで水が来たので。『もうこれ以上はやめてくれ』という感じでした」

 前回の大雨の際、増水した川の水が農業用ハウスが流れ込み、大きな被害が出た豊川市内のバラ園は、今回の雨では直接的な被害はなかったといいます。

 しかし、今後の雨への不安を口にしました。

バラ農家の佐久間さん:
「台風3号ですか、心配ですね。今後は難しいですね、ちょっと。ゆっくりと少しずつ考えていきたいです。すぐにこうするというのはちょっと、今の段階ではまだ」

 8日夜の雨は止んだものの、10日もまた雨の予報。その先は台風の北上も予想されていています。今後東海3県にどれだけ雨が降るのでしょうか。