リニア中央新幹線での導入を目指して開発を進められている「トンネル検査ロボット」の試作機が完成し、JR東海は26日、愛知県小牧市で公開しました。

 26日は小牧市にあるJR東海の「小牧研究施設」で、コンクリートの劣化を再現した試験トンネルを使って、実際にロボットの動きが公開されました。

 検査ロボットは、コンクリート内部の劣化の程度を自動で調べます。自動で動くロボットアームの先端についた検査装置が、壁面に振動を与えながら内部の状態を把握し、欠陥がある場所にスプレーを吹きかけました。

 現在のトンネル検査は検査員がハンマーで壁を叩いて行っていますが、高所の作業で負担が大きいことや、高い技術が求められることが課題になっていて、JR東海は検査ロボットの導入で、労働人口減少への対応や作業の効率化も図れることができるとしています。

【動画で見る】リニアでの導入目指し開発中…JR東海がトンネル検査ロボットの試作機公開 打撃装置やセンサーで劣化調べる