58人が死亡、5人が行方不明となった2014年の御嶽山の噴火からちょうど9年となった9月27日、麓の長野県王滝村で追悼式が開かれました。

 追悼式には28人の遺族らが参列し、噴火があった11時52分にあわせて黙とうを捧げました。

 そのあと、息子の祐樹さん(当時26)を亡くした愛知県一宮市の所清和さんが遺族代表でスピーチし、行方不明者の再捜索を訴えました。

息子・祐樹さんを亡くした所清和さん:
「今年ようやく最期の場所に、妻と一緒に行くことができました。本当に長かったです。ようやく心の区切りができ、一つのトンネルを抜けた感じです。しかし、まだ山には5人の行方不明者がおり、節目も迎えられない家族がいます。どうか再捜索をお願いいたします」

 御嶽山では一部の登山ルートの規制が2023年7月末に解除され、登山者数の回復が期待されていますが、ヘルメットの着用など安全意識の向上も求められています。

【動画で見る】58人死亡5人行方不明…御嶽山噴火から9年 麓で追悼式 遺族「節目迎えられない家族いる どうか再捜索を」