岐阜県各務原市の水源地で目標値を超える有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」が検出された問題で、市は市長への報告を怠ったなどとして職員4人を懲戒処分しました。

 発がん性が指摘されているPFASについて、市の水道部は2020年11月に行った井戸水の検査で国が定めた暫定目標値を超える濃度が検出していましたが、2022年4月まで市長に報告をしていませんでした。

 また市民に公表するべきという認識に欠け、市長に公表についての協議をしなかったことも問題とし、市は21日、当時の職員ら4人を減給や戒告の懲戒処分としました。

 市がPFAS検出について発表したのは2023年7月になってからで、浅野健司市長と水道部を担当する副市長も3カ月の減給とするとともに、情報発信の手順の見直しを図るとしています。

【動画で見る】発がん性指摘の化学物質『PFAS』目標値超の濃度検出も市長に報告せず 職員4人懲戒処分 岐阜・各務原市