豊田自動織機は29日、豊田鐵郎会長(78)が退任し、トヨタ自動車の寺師茂樹元副社長(69)が会長に就任する人事を発表しました。

 寺師元副社長は2015年から5年間、トヨタ自動車の副社長を務め、2021年からエグゼクティブフェローを務めていて、豊田会長は代表権のない相談役となります。

 この人事は、6月の株主総会などを経て正式に決定します。

 豊田自動織機はエンジン試験の不正が発覚し、国交省がフォークリフト用エンジンの3機種について、大量生産に必要な「型式指定」を取り消す方針ですが、今回の会長交代について豊田自動織機は「不正の引責ではない」とコメントしています。

【動画で見る】豊田自動織機の豊田鐵郎会長が退き後任にトヨタ元副社長・寺師氏就任へ エンジン試験不正の引責については否定