同性同士の結婚が認められないのは憲法に違反するとして、国に賠償を求めた訴訟の控訴審で、札幌高裁は14日、「違憲」の判断を示しました。違憲の判断を示したのは、高裁としては初めてとなります。

 岐阜県関市に住む中村文亮さん(36)は、6年前からパートナーの谷村祐樹さん(36)とともに暮らしています。今回の判断に「自分のことのように嬉しい」と話しました。

中村文亮さん:
「もちろん嬉しかったですね。本当に自分のことのようにというか。札幌の判決については、特に今後法律が変わって結婚できるようになるんじゃないかなって、同性婚が可能になるんじゃないかなって思って」

 中村さんと谷村さんは2023年9月、岐阜県の「パートナーシップ宣誓制度」第1号として認められています。しかし、法的には結婚とは認められていません。

中村さん:
「周りでパートナーが亡くなったりとかっていう話は聞くので、そうなると相続とかお金の問題とかって異性カップルのようにはいかなくて。国として法律として認めていただけるっていうのが、すごく大きなことになるんじゃないかな」

 同じ性別の人を好きになっただけ…。中村さんは、今回の判決が未来への一歩になってほしいと話します。

Q.国に求めていきたいことは?
中村さん:
「まずは同性婚かなと私も思っているんですけれども、そこが決して最終というよりかは、一人一人が互いに尊重し合えるような未来が待っていると信じていたいなという感じですね」

【動画で見る】同性婚認められないのは「違憲」…高裁初の判断にパートナーと暮らす男性「互いに尊重し合える未来を」