2023年、中国で梨の枝や葉を枯らす「火傷病」が発生して花粉の輸入が停止したのを受け、愛知県の梨の産地ではナシ農家に提供する花粉の採取が始まりました。

 愛知県安城市では、77戸ある梨農家のうち11戸が交配用の花粉を中国からの輸入に頼っていましたが、2023年夏に火傷病で輸入がストップしたため、花粉の確保が困難となっていました。

 30日は花粉の確保が困難な農家が提供可能な農家のもとを訪れ、開花し始めた梨の花を摘み取っていきました。

梨農家の早川加代子さん:
「輸入花粉を100%使っていました。本当に突然だったので驚きました。対応してくれたので、最初よりは安心しましたね」

 県ではほかにも、離農した梨農家や農業高校で育てている梨の木などから花粉を採取しているということです。