愛知県の西尾市消防本部は、救急車に誤った出動場所を伝え、到着が11分遅れるミスがあったと発表しました。

 西尾市消防本部によりますと、5月26日午後1時半過ぎ、市内の工場から「従業員の女性に過呼吸のような症状が出ている」と通報があり、救急車を出動させましたが、指示した行き先が数キロ離れた別の工場だったということです。

 救急車は別の工場に到着した際にミスに気付き、すぐに正しい現場に向かいましたが、到着がおよそ11分遅れました。

 患者の女性(30代)の症状は軽く、命に別条はありませんでした。

 間違って到着した場所は、同じ会社の別の工場で、出動を指揮する消防本部のシステムに登録されていた住所が間違っていたということです。

 市は登録情報を確認するとともに、出動時の住所や地図の確認手順を強化するとしています。

【動画で見る】大きな音でも衝突事故も…救急の現場が実感「救急車のサイレンに気付かれない」車の快適性やクレームも関係か