愛知県は8月23日、新型コロナに感染していた弥富市の20代男性が亡くなったと発表しました。

 県によりますと、男性は死亡後の検査で感染が判明したということです。男性には糖尿病の基礎疾患があったということです。愛知県で20代の感染者が亡くなったのは初めてです。

 若い人の感染経路はどんなものが多いのか。岐阜県では、ツイッターや会見などで実際に起きた感染例の一部を紹介していて、8月に発表されたケースを調べました。

<事例1>
10代から20代の男女4人が、飲食を共にして全員が陽性となり、その後それぞれ同居者3人にも感染し、合計7人に広がった。

<事例2>
20代男性は岐阜県内の実家へ「帰省」した際、友人5人と居酒屋をハシゴして感染。

<事例3>
20代女性は、SNSで知り合った6,7人と河川敷でBBQを行い、感染。

<事例4>
職場の同僚5人とお昼に外食し、感染。

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<事例5>
岐阜県内の大学の部活動で、県外で練習試合をするためバスで移動していて、車内で会話をしながら昼食をとり、感染が拡大して6人が感染した。この部活は2回クラスターが発生していて、今回で3回目だった。

<事例6>
岐阜県立高校の文化系の部活動で、同じ部屋に部員60人以上が集まって1時間ほど活動し、部員5人と指導者1人の計6人が感染した。

<事例7>
職場の寮で共同生活をしていた技能実習生7人が感染。ほとんどが若い人だとみられる。

<事例8>
接待を伴う飲食店で、客4人、従業員8人をはじめ、合わせて16人が感染するクラスターに。店にはカラオケがあり、大声でしゃべっていたとみられる。パーテーションはなく、客や従業員の中にはマスクを着けていない人もいた。

<事例9>
会社員の男性10人が8月7日に深夜まで飲み会をし、20代4人、30代1人、その親族の女性1人の計6人のクラスターになった。

<事例10>
陽性者との接触の可能性を知らせるアプリ「COCOA」から複数回通知が来たものの、放置していたら数日後に発熱し、感染が判明した。

 岐阜県の例のように、人が集まることで感染が拡大するケースが後を絶ちません。これ以上広がらないよう、3密対策はもちろん、「うつらない・うつさない」に注意した生活を心掛けましょう。