名古屋名物“あんかけスパ”の老舗店で、名古屋市中区の「スパゲッティハウス そ~れ」は、9月末までの期間限定で新メニューを提供しています。冷たいあんかけソースにモチモチの麺がからむ「冷やしあんかけスパ」です。

■冷たいあんかけソースにモチモチ麺がからむ…新メニュー「冷やしあんかけスパ」

 名古屋市中区にある、創業60年の「スパゲッティハウス そ~れ」。定番メニューは、ボリューム満点の麺に熱々のソースをかけた「あんかけスパ」です。

【画像20枚で見る】“冷たくても美味しい麺”あるようでなかった『冷やしあんかけスパ』名古屋の老舗で大好評

 この店が8月から始めた新メニューが、丼ぶりの「冷やしあんかけスパ」(900円)です。

女性客:
「今の季節に食べるならこっち(冷やし)の方がいいかな」

男性客:
「凍ったタレが入っていて、崩して食べるんですけど…。新鮮でおいしかったです」

 麺の上に、大きなエビフライに玉子、トマト、キュウリをのせ、あんかけソースを凍らせた茶色いキューブを添えて…。このキューブは、溶けても薄くならないように工夫がされています。

 このメニューは、「あんかけスパは冷たくてもおいしい事を知って欲しい」と考え出しました。

女性客:
「冷たいので締まっている感じがして、モチモチ感があります」

男性客:
「すごい締まって、すごいモッチリ感」

■転機は冷たい状態でもおいしい麺との出会い…5年越しで生まれた冷たいあんかけスパ

 このモチモチ麺が特徴の“冷たいあんかけスパ”は、5年越しで生まれました。あんかけスパを作る際、通常は麺のモチモチ感を引き出すために、油で麺を茹でる「油通し」をします。

 しかし油通しの後に麺を冷やすと、麺がパサついてモチモチ感が損なわれてしまい、5年間研究を重ねてきましたが、満足行く味には至りませんでした。しかし2021年、ある転機が…。

「そ~れ」の代表:
「冷たい状態でもおいしい麺との出会い。冷凍の麺。食べたらびっくりするよ」

 100食以上の試作を経て、地元の製麺会社の冷凍麺に辿り着きました。この冷凍麺は、油通しをしなくても通常に近いモチモチ感が出るといいます。

麺だけでなく、ソースも冷やしてもおいしいように、でんぷんの量を変えるなど工夫を。さらに…。

「そ~れ」の代表:
「普段のメニューの麺の量よりも、冷凍だと量が減ってしまうのでご飯を付けて…」

 麺の量は増やせないため、足りない人向けにプラス50円でご飯がつきます。おかわりは自由で、残ったソースにご飯を入れて食べるのがオススメです。

 あるようで無かった冷たいあんかけスパ。9月末まで販売の予定です。