自宅で手軽に新型コロナに対する抗体の有無を調べられる抗体検査キットを、名古屋大学発のベンチャー企業が開発しました。

 まず自分の指先を針で刺して血液を一滴採ります。別の人が刺してしまうと、医療行為になってしまうので注意が必要です。

 採取した血液をキットに垂らし15分から20分待つと…「G」という字の下の四角い部分に赤い線が浮かび上がります。線の色が濃いほど抗体量が多いということです。

 一例として、ワクチンの2回目接種から3か月と半年で、同じ人が検査した結果を比べると、「G」の下の線が薄く、つまり抗体の量が減っていることがわかります。

 病院での検査のように「数値」ではなく、「色の濃さ」で表示されるため、一目でわかるようになっています。

 開発に関わった名古屋大学の柴田玲特任教授は、「ブレイクスルー感染を防ぐためにも、自分に抗体があるかを知っておくことは大切。今議論されている3回目接種に向けて、すぐに打つ必要があるかの判断材料にもしてほしい」と話していました。

 検査キットは、インターネットを通じて1個2992円で購入でき、10月からは愛知県内の一部のドラッグストアでも販売される予定です。

 簡易の検査キットが買える「自動販売機」も登場しました。名古屋市中区大須の「万松寺ビル」1階に設置されていて、こちらも同じように指先から採血し、15分ほどで結果が出るキットです。

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 価格は1個2500円、同じ自動販売機で「PCR検査キット」や「抗原検査キット」も販売しています。