新型コロナの3回目接種用のワクチンが、15日から東海3県にも届き始めました。愛知県では12月から医療従事者を対象に接種が始まりますが、対象や順番、交互接種の副反応などについてまとめました。

 厚生労働省は今回の3回目接種の対象者について、前回の接種から8カ月経った人としていて、まずは12月に医療従事者から始まります。そのほかの人については順次始まり、2022年1月から高齢者、3月をめどに企業や大学などで行う職域接種、4月をめどに64歳以下の人の接種が始まる予定です。

 原則2回目から8カ月後以上とされる3回目の接種ですが、15日の分科会で、地域の感染状況を踏まえて自治体の判断で6カ月に前倒しできることが決まりました。

 海外での研究では、半年後からワクチンの効果が低下するとの報告もあり、6か月経った人も対象にする方向で調整したということです。

 3回目接種で2回目までと異なるのは、対象年齢です。

 18歳未満の人に対する安全性や有効性などのデータが不足していることから、接種開始時点で、対象が2回目までの12歳以上から18歳以上に引き上げられます。

 厚生労働省はファイザー社から追加のデータが提出され次第、対象年齢の引き下げを検討するということです。

 2回目までに受けたワクチンと異なるワクチンを打つ「交互接種」についても認められることになりました。

 今回配布が始まったのはファイザー製ですが、2回目まで大規模接種会場や職域接種でモデルナ製のワクチンを打っていても、3回目をファイザー社製を打つことが15日の分科会で認められました。

 つまり2回目まではモデルナのワクチンを接種した人が、3回目はファイザーのワクチンを接種してもOKだということです。

有効性や副反応の頻度は…専門医に聞いた3回目“ブースター接種”のメリットと課題「まずは2回目を確実に」

 厚生労働省によりますと副反応は、アメリカでの研究でモデルナやファイザーなどのワクチンを組み合わせて3回目の接種をした結果、副反応は「2回目までと同じくらい」だったということです。