日が短い季節になりました。太陽の光に当たる時間が短くなった方も多いかと思います。太陽光は紫外線を含むため、特に女性は日焼けを気にして避けている方もいるのではないでしょうか。そんな太陽光ですが、適度に浴びることで、より健やかな生活が送れるかもしれません。

 気象庁によりますと、1か月あたり日照時間の名古屋の平年値を比べてみると、8月は201時間18分、11月は167時間6分と、約34時間も減少します。(月平年値 1991~2020年)

 実は、太陽光を浴びる時間が減ると、私たちの体に大きな影響を与えると言われています。

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・ビタミンDが不足する可能性がある
 ビタミンDは皮膚に太陽光が当たることにより作られます。ビタミンDは、感染症などの予防にも良いと言われています。秋冬は日照時間が短いだけでなく、皮膚の露出が少なくなり、日光に当たることが少なくなります。この季節は、ビタミンDを皮膚で合成するために、晴れた日に外出するのもいいかもしれません。

・幸せホルモン「セロトニン」の分泌低下で気分が沈む
 太陽光を浴びると“幸せホルモン”とも呼ばれる脳内物質、「セロトニン」の合成が盛んになり気分が高揚します。逆に、太陽光を浴びる時間が少ないと、「セロトニン」の合成が少なくなるという事です。秋冬の日照時間の減少が原因で、「季節性うつ」となる人もいるそうです。

・生活リズムの乱れ
 人の体は、太陽光に当たると体内時計が一度リセットされ、約15時間後に“睡眠ホルモン”の分泌が高まり眠たくなるように出来ています。朝起きたら、カーテンを開けて太陽光を浴びましょう。夜の寝つきが良くなるかもしれません。

 良いことばかり書きましたが、当然浴びすぎてはいけません。太陽光を浴びすぎると、シミや肌の老化、皮膚がんの発生につながる可能性もあります。

 個人差はありますが、太陽光を浴びる時間は朝に15分から30分程度が適切です。太陽光を適度に浴びて、健康な毎日を過ごしましょう。

出典:ウェザーニューズ