衝撃的な事故の瞬間やあおり運転など、ドライブレコーダーが捉えた映像をニュースで目にすることが増えています。ドライブレコーダー最新事情を調べました。

■ドラレコの装着率は?名古屋では66%が持っているという結果に

 ドライブレコーダーを持っているかどうか、またその理由を、名古屋の街で調査しました。

20代看護師(所持):
「最近ニュースでもよくドライブレコーダーの映像が使われるから、なにかあったときに良いかなと思って」

50代自営業(所持):
「安心安全というか、お守りみたいなものですね」

30代事務職(所持):
「信号待ちの時に後ろから突っ込まれたことがあって、そこから付けました」

30代アパレル業(未所持):
「パッと付けられれば付けるんですけど、めっちゃ面倒くさそうだなと思ってやってない」

20代学生(未所持):
「値段が高いから買わないですね。前と後で5万円ぐらいだったら(買いたい)」

60代会社員(未所持):
「通勤にも使ってないし、そう距離も乗らないので」

 50人に調査したところ、持っている人は33人で66%という結果でした。

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■はじめてのドラレコ!気になる価格や取り付け方法は?

 はじめてドライブレコーダーを購入する時の疑問点や、進化した最新のドライブレコーダー事情について、名古屋市の店舗で取材しました。

 名古屋市港区にある「スーパーオートバックスナゴヤベイ」。

 およそ30種類のドライブレコーダーがある店内。この店では月に100台以上は売れていて、大きな事件があった後に売上が伸びる傾向にあるということです。

 ドライブレコーダーは主に3種類で、カメラが「前だけ写す1台タイプ」「前後2台のタイプ」「360度を映すタイプ」があります。主流の2台カメラタイプは約2万円からで、取り付け費用は別途掛かります。

 この店の取り付け費用は、前だけで5500円~、前後の2カメラで1万6500円~かかるということです。

 取り付けにかかる時間は1台あたり約1時間で、動画は主にマイクロSDカードに保存されます。

担当者:
「機種の画質によって(録画)時間は変わるんですけど、おおよそ1~2時間くらい撮れるものが多いです」

 SDカードの容量がいっぱいになった後は、前のデータに上書きされるので注意が必要です。

■進化した最新ドラレコ!データをインターネット上に保存するものも登場

 新しい機種では光の補正機能が向上しているものもあり、暗い所でも明るく撮れたり、ナンバープレートや人がいるかどうかも見えるようになってきているといいます。

 光の反射などでナンバープレートなどが見えづらいことも多いそうですが、より鮮明に見えるよう画質が向上しています。

 ほかにも、衝撃で自動録画をはじめる機能などや、ルームミラーそのものがドラレコになっているものもありました。

 さらに進化したのが、11月に発売されたコムテックの『XDR058』という商品です。

 見た目は普通ですが、ある大きな特徴がありました。

担当者:
「通信機能が付いておりまして、事故等の画像データ等を転送することが可能な機種」

 一番の強みは映像の保存を「クラウド」化、つまりインターネット上に保存することができることです。スマートフォンなどで確認ができるうえ、SDカードが事故などで破損した場合も映像が消える心配もなくなります。

 また、盗難に遭った場合はドライブレコーダーもなくなってしまいますが、スマートフォンで盗難時の映像やリアルタイムの位置情報を確認でき、追跡することもできます。

 コムテックに伺ってみると、開発には意外なきっかけがありました。

コムテック企画部の担当者:
「ご家族の運転が心配だという方が非常にたくさんいらっしゃるという話を受けまして。オンタイムで見守ることができる。免許取りたてのお子さんの運転を心配する親御さんであったり、高齢の家族の運転を気に病む方からすると、離れた場所から専用のアプリで見守ることができる」

 家族などの運転を見守りたいという声から生まれ、運転を通知する機能があるので、運転が無事終わったことをリアルタイムで伝えてくれます。

 コムテックの『XDR058』は価格が5万8080円(税込)で、通信費用が別に年に1万4000円かかります。「スーパーオートバックスナゴヤベイ」では、設置費用が1万6500円からとなっています。(※車種によって価格は変動)