オミクロン株の感染が拡大する中、愛知県も急激に感染者が増えていますが、県が示す警戒レベルはどうなっているのでしょうか。

 まずは、県がレベルを判断する指標。県が示すレベルには注意・警戒・厳重警戒・危険の4つがあり、危険はさらに細分化もされています。

 このレベルの判断材料となる指標は、去年11月までは入院患者数・新規感染者数・陽性率の3つを主な基準としていましたが、去年12月に見直されました。

 入院患者数の過去7日間の平均、そして新規陽性者数の過去7日間の平均の二つの指標を中心に、注意・警戒・厳重警戒・危険のレベルを判断することになりました。

 入院患者数は、現在は拡大時で7日間平均ではなく、その日の数字が判断の材料とされますが、注意は228人未満、警戒は228人以上で、稼働病床(1141床)の20%に当たる数字です。厳重警戒は456人で稼働病床(1141床)の40%、危険は833人以上で稼働病床(1666床)の50%以上とされています。

 二つ目の主な指標である新規陽性患者数は、注意が50人未満、警戒は50人以上、厳重警戒は160人以上、危険は530人以上となっていて、レベル判定はこれらの数字に加えて、重症者数や高齢者の割合なども参考にしながら判断されることになります。

 今の愛知県の状況は、新規陽性者数は、4日からほぼ倍のペースで増え、7日は199人でした。これを7日間の平均で見ると74人となり、現在は警戒レベル。これが160人を上回ると厳重警戒レベルに入ります。

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 入院患者数も年末年始をまたいで増加傾向が続き、大晦日には32人だったのが6日は106人と、1週間で3倍以上増えました。

 6日の106人は警戒レベルの228人の半分以下となり、現在は注意レベルにあります。