新型コロナウイルスの感染者は第6波で急増していますが、愛知県のピークアウトはいつになるのか、内閣官房のシミュレーションチームのメンバーでもある名古屋工業大学の平田晃正教授が、AIを使って予測しました。

 全国でいち早く感染が急拡大し、2月3日に「ピークアウトした」と発表した沖縄県の状況を見てみます。

 沖縄の1日あたりの新規感染者数は、1829人を超える感染者が確認された1月15日をピークに減少し、2月3日は半分ほどの652人でした。

 沖縄では、感染者が急増してから1か月ほどでピークアウトし、宮古島などの一部の地域で「まん延防止」を解除すると発表しています。

 愛知県の第6波に入ってからの1日あたりの新規感染者数は、1月13日に1000人を超えると、18日には2000人を超え、20日には3000人以上と急激に増え、2日は6000人を超えました。

 このグラフに、名古屋工業大学の平田教授がAIを使って7日間平均の感染者を試算したデータを重ねます。

 AIの試算では「来週ごろ」が感染のピークと予測されています。このデータは、「まん延防止」が3月末まで出された場合、2回目までのワクチン効果などの想定をふまえて試算されました。

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 ピークアウトは「来週ごろ」となっていますが、その後に一気に感染者が減っていくというよりも、ほぼ横ばいで3500人から4000人の間で推移しています。

 一気に「減る」というよりも来週ごろからゆるやかに減り、2月から「高止まり」という表現が適切かもしれません。

 平田教授はこの高止まりについて、「2回接種者のワクチン効果の衰えと3回目接種の遅れ、さらに、3月の年度末に差し掛かると人の移動が活発化することが要因」と話しています。