
みなさんは「寝床内気候」という言葉をご存じでしょうか。寝るときの布団の中の温度や湿度のことを、そう呼ぶそうです。
まだまだ夜や明け方は寒い日が続き、体が冷えて熟睡できないという人も多いのではないでしょうか。今回は快眠のための「寝床内気候」の整え方をお伝えします。
まずは、布団の中の温度です。33度前後が適切とされています。布団の中が寒すぎても暖かすぎても、熟睡の妨げになります。
湿度は50%前後を保つようにしましょう。寝ているときは汗をかきやすいので、布団の中の湿度が高くなり、寝苦しくなりがちです。一方、エアコンで温かくした部屋の中は湿度が低すぎるため、布団をかけ直したりして調整することは難しそうです。

そこで、寝床内気候を保ち快眠に近づけるには、「掛け布団選び」が重要になります。
よい掛け布団の条件は、「軽い」「柔らかい」「体のラインにフィットする」の3つです。この条件を満たすのは、羽毛布団、それもダウン80%以上のものが理想。羽毛には優れた温度調節機能や吸放湿性があるため、布団の中の「気候」を適切に保てるのだそうです。
かける順番で温かさに違い…羽毛布団と毛布『どちらが上か』より温かくしたい場合は“意外な裏ワザ”も

また、人は眠ると一晩で平均20~30回寝返りを打ちます。血液や体液の循環を促し特定箇所に重力がかかるのを防ぎ、寝床内の温度調節を行うために寝返りはかかせません。
ちゃんと寝返りを打てるようにするためにも、布団が「軽い」状態であることは大切です。寒いからといって冬は布団を重ねてしまいがちです。寝返りのためにも、軽くて暖かい羽毛布団は理想の寝具といえます。
「寒くなってからあまり熟睡できていない」という方は、「寝床内気候」に注目して布団を選びなおしてみてはいかがでしょうか。
出典:ウェザーニューズ