例年、4月下旬から見ごろとなる「藤の花」。視聴者の方より、「今年は暑さにより早めに咲き始めている」という情報をいただきました。確かに4月は季節外れの暑さでしたが、藤の開花への影響はあるのでしょうか。

 津島市の市の花にも指定されている「藤」。市内の天王川公園の藤棚は、長さ275メートル、面積5034平方メートルと見事です。12種、約100本の藤の花が咲き誇ります。

 取材した4月20日には、藤の長さはかなりのものになっていました。九尺藤と呼ばれる藤の長さを測ってみると、すでに70センチまで成長しています。しかし、これでも3~4分咲きとのことです。

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津島市観光協会の鈴木吉男会長:
「今年は(咲き始めが)ちょっと早いですね。これから3~4倍くらい伸びますから、香りももっとすごいと思います」

やはり、4月の暑さにより3~4日咲き始めが早かったと言います。

 今年は、新型コロナウイルス飛散防止のため、例年行われていた「尾張津島藤まつり」は開催されません。ただ、園内で藤棚を鑑賞することは可能です。鑑賞のため公園を訪れる際には、できるだけ公共交通機関を利用しましょう。

 そのほかの東海3県の藤の名所の情報です。

 岐阜県大垣市にある赤坂スポーツ公園「うづきの里」。全長840メートルと、東海地方最大級の藤棚があります。20種、約100本の藤が咲いています。4月20日現在、藤の花は咲き始めで、見頃は4月下旬の見込みです。なお、藤まつりは中止となりました。

 三重県津市の「かざはやの里」は、今年は藤の花の見頃が1週間ほど早くなりそうです。5.5平方メートルの園内に、10種、約1800本の藤が植えられています。4月20日現在は咲き始めで、4月下旬が見頃とのことです。

 各地で咲き始めた藤の花。今年は感染対策をしっかりと行ったうえで、密を避けて楽しみましょう。