まもなくコロナ下3度目のGWですが、今年は海外旅行へという人も増えています。そのポイントは隔離体制の緩和です。

(リポート)
「3年ぶりに緊急事態宣言などが出されていないGWが始まります。ワクチンの3回目接種も追い風となり、海外に行く人の姿が戻ってきそうです」

 27日午前の中部国際空港。

 GW期間中、空港を発着する国際線の予約者数はおよそ6000人です。

コロナと迎える“3度目のGW”…旅行に「行く・行かない」街では拮抗 旅行代理店や空港関係者の見通しは

 コロナ拡大前のGWと比べるとわずか3%ほどの水準ですが、去年の6倍に増えました。

 27日も海外へと飛び立つ人の姿が…。

インドネシアに行く人:
「私が単身赴任で、コロナ禍がちょっとずつ良くなって、家族とこれから帯同で一緒に向かう形です」

 水際対策の緩和などにより、海外へ渡航する人の数は回復の兆しが出始めています。そんな中…。

(リポート)
「こちらの旅行代理店では、ゴールデンウィーク期間中、海外旅行の予約者数が去年と比べておよそ5倍に伸びているといいます」

 名古屋・栄にある大手旅行代理店「HIS」。こちらでは、人気の旅行先ハワイへのツアーを5月1日の出発分から再開。

 中部空港から直接行くことはできませんが、人気を集めているということです。他にも…。

HIS栄本店の所長:
「タイ・バンコクとシンガポール、あとはフィリピンの予約を承ることが多いです。オーストラリアも人気は高いです」

 ツアー以外でも航空券のみを買う人からの予約も入っていて、人気の旅行先ベスト3は、1位・ハワイ、2位がバンコク、3位はマニラとなっています。

 海外旅行客が増えたポイントとなったのが、帰国した際の待機ルールの緩和です。

HIS栄本店の所長:
「ワクチン接種を3回が条件になりますが、隔離期間がゼロになりましたので、そこは需要が戻ってきたところの大きな要因かなと思います」

 現在、“3回目接種”が終わっていても自宅待機が求められるのは、国がオミクロン株の感染が流行していると指定した韓国やベトナムなど「7か国」のみ。

 ほとんどの国が対象だった今年2月と比べ、海外旅行へのハードルが大幅に下がったためです。

HIS栄本店の所長:
「『再開はいつするんだ』という声は多くいただいておりましたので、やっと海外旅行のお手伝いができるという所は非常に嬉しく思っております」