「大きな音はミサイルでなく喜びの音に」ウクライナから避難した夫婦のため“平和願う花火” 青と黄色が空を彩る
愛知県南知多町で8日に打ち上げられた、平和を願う花火。日本に避難してきたウクライナ人夫婦も参加しました。
空を彩る青と黄色の花火。ウクライナの国旗をイメージした花火には、平和の祈りと鎮魂の想いが込められています。
特別な思いで見上げるのは、キーウ出身のルスランさんとリディアさん夫婦です。
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2人は4月10日、ウクライナで暮らしていた葛西孝久さん(71)・不二恵さん(70)夫婦を頼り、安城市に避難してきました。
ウクライナにある自宅は、ロシア軍の爆撃を3発受けて崩壊。文化や食事の違いなどに苦労しながら日本で生活をしています。
今回のイベントを企画したのは葛西さん夫婦の息子で、花火店に勤務する喬介さん(38)。両親を頼って日本に来たリディアさん達に喜んでもらいたいと、ウクライナカラーの花火をあげることにしました。
葛西喬介さん:
「日本だと昔から戦争で使われていた火薬が、平和のための花火に代わっていった歴史があるので、火薬を平和のために使ってもらえればという思いを込めて企画した。花火は楽しいものだなと一番に思ってほしい」
まだ空が明るい午後4時半。ルスランさんとリディアさん夫婦は、花火の玉に「平和をウクライナに」とメッセージを込めます。
思いを込めた玉は、喬介さんが発射台の中に。
花火は全部で75発。平和と鎮魂の祈りを込めた青と黄色の花火が、リディアさん夫婦を魅了しました。
リディアさん:
「(皆さんの)平和の心が花火の中に見えました。すごく感謝しています。早く平和になるといいですね」
ルスランさん:
「大きな音はミサイルの音ではなく、喜びの音になってほしい」
葛西喬介さん:
「1発目があがった時は、どういうリアクションになるか心配だったんですけど、祈りを捧げるような見方をしていただいて、ちょっと日本っぽく見ていただけたのかなと思って、それが嬉しく感じます」