愛知県西尾市の三河一色のうなぎ店が、コロナによる苦境を打開しようと、名物の抹茶の店とコラボしています。

 三河湾に面する愛知県西尾市は、県内のうなぎ生産量の8割以上を占める、うなぎ養殖の一大産地です。

 手間をかけて育てられた三河一色産のうなぎは良質な脂が乗り、皮も柔らかいことなどから全国的に人気ですが、コロナの影響で苦戦を強いられています。

うなぎの兼光のマネージャー:
「遠方から来てくださる方が激減したということが一番大きかったですね。来客数でいうところの一番ピークの時で4割減くらいです」

 西尾市の「うなぎの兼光」は、客が半分近くまで激減。今でもコロナ前と比べると2割ほど少ないといいます。

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 しかし、店に来て自慢のうなぎを食べてもらえれば、絶対満足してもらえると考えた店は…。

うなぎの兼光のマネージャー:
「普段はライバル関係であっても、こんな時こそ手を取り合って盛り上げていけたら」

「うなぎ割烹三水亭」「うなぎの兼光」「うなぎ処いっしき」の西尾市内のうなぎ3店舗がチームを組み、キャンペーンを始めました。

 同じく西尾の名物・抹茶の店と協力し、毎週月曜と金曜にこの3店舗のいずれかでうなぎを食べると、市内4か所の抹茶店で無料で抹茶をいただけます。

 また、うなぎ店と抹茶店の両方を利用すると、6000円相当の冷凍うなぎのセットなどが抽選で当たります。

 さらに、うなぎととろろがたっぷり乗ったうな丼など、オリジナル商品も。

うなぎの兼光のマネージャー:
「うなぎを食べに来た方が、お茶屋さんを利用していただくきっかけ作りになればいいなと思っています」

 抹茶の専門店もこれに全面協力。キャンペーンに合わせ、期間限定メニューでお客をむかえます。

松鶴園の担当者:
「地方の方々が西尾市に来て、西尾市の特産品を知ってもらいたい」

 西尾の名物が一致団結したこのコラボは7月末まで実施しています。