新型コロナワクチン「ノババックス製」ワクチンの接種が、愛知県でも始まりました。この新たな選択肢は、これまでアレルギーなどが理由で接種できなかった人にとって朗報かもしれません。

 感染症専門医で愛知県がんセンター病院の伊東直哉医師によると、ファイザーやモデルナのコロナワクチンは「メッセンジャーRNAワクチン」というタイプです。

 人によってはこの中に含まれる成分にアレルギーなどがありますが、ノババックス製は「組換えたんぱくワクチン」という種類の違うタイプで、アレルギーなどの心配がある人でも接種ができます。

 また、副反応が心配だという人も「ノババックス」を選ぶケースがあるようです。

 海外の研究データから、それぞれのワクチンを2回接種した場合の副反応の頻度についての厚生労働省のまとめによりますと、接種部位の痛みはノババックス製はファイザー・モデルナより低いとされています。

 頭痛はファイザーと同程度でモデルナより低い、発熱はそれぞれ低い水準ですがその中でも特に低いとされています。

 また伊東医師によると、ノババックスワクチンの発症予防効果についても、海外の複数の研究で90%程度の効果が確認されているということです。

モデルナ等と違う仕組み…ノババックス製ワクチンの“副反応”は 1日経過し「何も変わらない」との接種者も

 以上のようなことから、ノババックスワクチンの登場は、アレルギーがあった人や副反応を心配していた人の接種の加速につながると考えられています。

 伊東医師に聞いたところ、実際に全国各地の接種会場で予約枠が続々と埋まっていて、愛知県も6月はもう枠が埋まっているということです。