金のシャチホコをイメージした名古屋土産のお菓子「シャチボン」が、11年ぶりに復活しました。

 今、名古屋駅の人気モノといえば「ぴよりん」ですが、それよりも早く登場していたシュークリームの「シャチボン」。名古屋駅構内にある「カフェデンマルク」で6月8日から再び販売がスタートしました。

 2000年から2011年まで名古屋駅で販売されていたロングセラー商品ですが、「ぴよりん」に比べて知名度は低め…。インパクトは十分にもかかわらず、なぜなんでしょうか。

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ジェイアール東海フードサービスの三原さん:
「11年12年も前のモノなのでSNSとか全盛期でもなくて、広がり方は口コミとかだったので、難しかったのかなと思っています」

 本格的なSNS普及前という不運。元々販売していたお店が閉店し、その後販売場所を転々と計3か所も渡り歩いた商品です。

 最後のお店で店長をしていたのが、今回シャチボンを復活させた三原さん。なぜ販売終了から11年で、復活させたのでしょうか。

三原さん:
「ある時に、シャチボンを作っていたパティシエの方と偶然にもお会いすることができて。たぶんですけど、シャチボンが『もう一回、世に出たい』ってささやいたんじゃないかなって思っていて」

 奇跡ともいえる「作り手」と「売り手」の出会い。これは何かの縁と、シャチボン復活に動いたといいます。

 ちなみにこの「令和版シャチボン」、形はそのままですが、見えないところでバージョンアップしていました。

三原さん:
「以前は尾の方までカスタードクリームは入っていなかったんですが、今回、尾の方までカスタードクリームは入っているので、より最後まで楽しめるシャチボンになっています。あとは、数百個に1個は表情の違うシャチボンをラッキーシャチボンとして準備していますので、乞うご期待です」

 さらに、シュー皮やカスタード、生クリームも一から作り直し、美味しさもアップしています。

 10年以上の歳月を経て復活したシャチボン。第二の生みの親三原さんには次のような夢が…。

三原さん:
「シャチボンは山シャチ、雄のシャチになりますので、名古屋城の天守閣と一緒で、海シャチであるメスのシャチを見つけて、ゆくゆくは家族を広げて、『名古屋といえばシャチボン』と言われるようになりたいと思っています」