おつまみ缶詰のパイオニアとして12年前に販売がスタートした「缶つま」は、今では約70種類とラインアップも充実し、2021年は410万個も売れた大人気商品です。そんな「缶つま」の素材に今回、岐阜の名産「アユ」が仲間入りしました。

 使用されているアユを養殖する岐阜県輪之内町の「森養魚場」。豊富な地下水を生かし50年前からアユの養殖をしています。

【動画で見る】おつまみ缶詰のパイオニア…『缶つま』に岐阜の名産アユを使った“小鮎油漬け” 登場

 全国でも珍しいという、ここのアユの育て方が「完全養殖」。

森養魚場の社長:
「採卵・ふ化から自社で行いまして、それを成魚まで成育しまして、出荷する過程までを全てを自社で行うという養殖をしております」

 ふ化から出荷までを一貫して行うこの完全養殖により、品質の良いアユを安定的に供給することができるといいます。

 しかし、今回アユを缶詰にするにあたっては、クリアしなければいけない課題がありました。

国分グループ本社商品開発部の担当者:
「ちょっと小さいサイズ(のアユ)にはなるので。缶詰につめてしまうと身がボロボロになってしまって、ちょっと品位を保てない…」

 缶詰に収まるように若くて小さなアユを使いますが、若いアユはまだ身がやわらかく、どうしても崩れがちに。そこで…。

国分グループ本社商品開発部の担当者:
「乾燥工程というのを一度加えることによって、身もしっかり引き締まることができますし、嫌に感じない苦みというのでお酒にも合う」

 岐阜の名産を全国の人に届けたいと、1年かけ試行錯誤を繰り返したといいます。

 完成した「缶つま」が『岐阜県産小鮎油漬け』。癖のない綿実油(めんじつあぶら)と塩のみのシンプルな味付け。アユの旨味がギュッと詰まった一品です。

 アユを提供した森養魚場の田村社長は…。

森養魚場の社長:
「アユのおいしさが凝縮された缶詰だなと。岐阜のアユをもっと皆さんに知っていただいて、皆さんに味わっていただければいいなと思っております」