フランスの持ち帰り惣菜店を日本でも…シェフ夫妻が開いた「フランス伝統の家庭料理店」家で楽しめる工夫も

　名古屋市北区で、フランス伝統の家庭料理を気軽に楽しめる店が、人気を集めています。

　2022年10月にオープンした、名古屋市北区大曽根の「トレトゥール マニョリア」。
　店頭にはキッシュやマリネに、カヌレやガレットデロワといったスイーツも。見た目にも美しいフランス伝統の家庭料理が並びます。

【動画で見る】フランスの持ち帰り惣菜店を日本でも…シェフ夫妻が開いた「フランス伝統の家庭料理店」家で楽しめる工夫も

　作っている西村さん夫妻は、2人ともフランス料理のシェフです。

西村慎一郎さん：
「フランスに旅行で行って、レストランとかお総菜の店に行った時に、ワクワクさせる気分になったというのがまずあって。フランス総菜の良さを日本で広めたいと」

　2人は修行先のフランスで出会い、結婚。
　現地で持ち帰りの総菜店に感動して日本で出すことを決意しました。
　店内にはイートインスペースも備え、買った総菜をワインと一緒にその場で味わうこともできます。

　およそ30種類のメニューの中で、特に人気があるのはキッシュです。
　この日は金時ニンジン・カボチャ・ナバナと、ナス・マッシュルーム・セミドライトマトの2種類でした。低めの温度でじっくりと焼き、素材本来の色味を生かした美しいキッシュを仕上げます。
　ほかにも、根セロリのサラダは、ホタテや生ハムなどを乗せて彩りを豊かに。
　2人が一番大切にしているのは、「見て楽しめる色どり」です。
　量り売りではなく1つずつ器に盛るスタイルを採っていて、丈夫で素材の色味を生かす容器で提供することで、家で別の皿に移さなくても食卓を華やかにします。
　キッシュは生地の底を意図して厚めにしています。

西村諒子さん：
「底に厚みがしっかりとあった方が生地が柔らかくなりにくいので、1日2日経っても食感のいい状態が保てる」

　家庭の事情を考え、どの料理も冷蔵で2日間持つように作るなど、細やかな気配りが生きたお店です。
西村諒子さん：
「外食ができないけどっていうような時にでも、華やかな、ちょっと特別な時間を過ごしていただけるようなものを作っていきたい」