名古屋市のランドマーク「中部電力MIRAI TOWER」で、ライトアップでメッセージを送るイベントが行われました。瑞穂区の女性が息子と一緒に送ったのは、4年前に亡くなった母親へのメッセージでした。

 8月11日、名古屋城で行われていた「名古屋城夏まつり」を訪れていた、瑞穂区の高村舞弓さん(41)と息子の元君(8)、丞君(5)の3人。

高村さん:
「子供の頃から(名古屋城の夏まつりには)家族で毎年来ていて、大人になってからも自分に子供ができて、今も毎年恒例で来ています」

 高村さんには、名古屋城の夏祭りに思い入れがありました。

高村さん:
「これが母がもともと着ていた浴衣で」

 4年前、母・紀代美さんはガンのため58歳で亡くなりました。きしめんやういろうが好物で、名古屋の名所を回ることが好きだったといいます。

【動画で見る】ガンのため58歳で死去…名古屋が好きだった母親へ 栄のタワーから子供達と『天国へのメッセージ』

 名古屋・栄のランドマーク「中部電力MIRAITOWER」にも度々足を運んでいたといいます。

高村さん:
「私が子供の頃からよく来させていただいていた思い出の場所で、母も展望台が大好きでよく来ていたんですけれども、子供たちが生まれてからもわざわざ展望台に登ったりだとか」

 ここでも、思い出すのは母・紀代美さんのことです。

高村さん:
「男の子2人だったというのもあって、母がすごく将来を楽しみにしてくれていて。最近思い出すたびに、こんなに成長したのを見たら喜ぶだろうなと思います」

 今回、高村さんはタワーのライトアップでメッセージを伝える企画に応募し、選ばれました。

高村さん:
「(子供たちが)『おばあちゃんはきっとこのタワーよりもずっと高いお空にいるんだよね』って」

 天国にどんな言葉を届けるのでしょうか。

高村さん:
「メッセージ届く?そこまで」

元君:
「分かんない」

丞君:
「届く、届く」

 点灯の瞬間…。

高村さん:
「見える?見えたね。見えたね」

<母・紀代美さんへのメッセージ>
『今も大好きだよ!覚えてるよ!タワーより上の空から見ててね!』

 孫たちの姿を見守っていて…。天国からもきっと見える、大きなメッセージです。

高村さん:
「すごいすごい。見えた?」

元君:
「見えた」

丞君:
「とってもうれしかった」

高村さん:
「伝わっているかなと思います。伝わってほしい。悲しさは年々減っていったけれど、感謝の気持ちはもっと増えていくんだなと実感しました。もう一度、母への思いを確かめられたなって」